子育て中に「時間がない」ストレスを減らす考え方と工夫

工夫する

子どもが生まれてからというもの、自分の時間なんてまるで消えてしまったかのよう。 朝は子どもの着替えと朝ごはんの準備から始まり、保育園の送り、仕事、帰宅後は夕飯の支度とお風呂、寝かしつけ、ようやく静かになったと思ったら、そこから洗濯と片付け…。 気がつけば一日が終わり、スマホを触る余裕もない。そんな生活を繰り返していませんか? この記事では、同じように「自分の時間がない」と感じるママ・パパに向けて、ストレスを軽減し、少しでも心に余裕を作る方法を提案します。

なぜ子育て中は「自分の時間」がなくなるのか?

常に子ども優先の生活リズムになっている

子どもは親をいつでも必要とします。特に0〜3歳の間は、一人では何もできないことが多く、すべてにおいて親の手が必要です。 朝の身支度だけでも、「ごはん食べた?」「服は着た?」「オムツ替えた?」と確認の連続。こちらの準備は後回しになります。 仕事が終わってホッとしたいところなのに、家に帰れば第二ラウンドが始まり、家事も育児も“待ったなし”です。 夜、ようやく一人の時間が取れたと思っても、体力も気力も尽きていて、気づけば寝落ち…。そんな日々が続けば、誰だってストレスを感じます。

家事・育児・仕事の“終わりが見えない”連鎖

「やるべきこと」が明確に終わらないのも、育児ストレスの大きな要因です。 洗濯物は毎日出るし、掃除をしても子どもがすぐに散らかす。食事の準備も、毎日三食分のメニューを考えて、買い物して、調理して、片付けて…。 仕事と違って、「今日はここまで!」という区切りがない分、終わりのないマラソンのような感覚になります。

「時間がない=がんばりが足りない」ではない理由

“努力”では解決できない時間の壁

「時間がないのは自分の段取りが悪いから」「もっと効率的に動けばいいんじゃないか」――そんなふうに自分を責めていませんか? でも、冷静に考えれば、1日24時間という制限は誰にでも平等。 そこに、仕事・育児・家事・通勤・子どものお世話などがぎっしり詰まっていたら、そもそも“自分の時間”を作る余地なんて残っていないのです。 時間が足りないのは、あなたの努力不足ではなく、タスクが物理的に多すぎるから。それを認識するだけでも、少し心が軽くなるはずです。

まずは「全部やるべき」という思い込みを手放そう

真面目な人ほど、「育児も家事も完璧にこなさなきゃ」と思ってしまいがちです。 でも、育児は“正解がない”からこそ、すべてを完璧にやろうとすると苦しくなります。 「今日はお惣菜で済ませよう」「洗濯物は畳まず、カゴから取って着ればOK」と、“抜け道”を作ることも、立派なスキル。 「やらない勇気」を持つことが、あなたの時間と心を守るカギになります。

自分の時間を作る!仕組みでラクになる方法

「やらないことを決める」から始めてみる

タスクを“減らす”のが、時間を作る最も確実な方法です。 私も家庭菜園をやめたり、趣味の洗車を洗車機で済ませたりするなど、自分の日々のタスクに優先順位をつけ、どんどんやめていきました。浮いた時間で、子どもとゆっくりおやつを食べたり、自分のお茶時間を確保したりしています。 他にも、「アイロンがけは必要な時だけ」「子どもの服はしわが気にならない素材を選ぶ」など、少しずつ“やらないことリスト”を増やしていきましょう。

家電・サービスを味方にする(食洗機・乾燥機・宅配など)

「時短家電」は、時間だけでなくメンタルの余裕も生んでくれる優秀なパートナーです。 たとえば、食洗機。毎日の食器洗いにかかる時間が半分以下になるだけで、夜の疲労感が全然違います。 ロボット掃除機や洗濯乾燥機、保育園の連絡帳アプリ、ネットスーパーの宅配サービスなども活用すれば、「人の手でやるしかない」作業を大幅に削減できます。 最初の導入には勇気がいるかもしれませんが、結果的には家族みんなのQOL向上につながります。

ストレスを減らすヒント|気持ちを切り替えるためにできること

完璧を目指さない。「7割でOK」と自分に言い聞かせる

「ちゃんと育てなきゃ」「家は常にきれいにしなきゃ」と思う気持ちはとても大切です。 でも、それが自分を追い込んでしまうなら、いったん立ち止まってみましょう。 「掃除は見えるところだけ」「料理はワンプレートで手間減らし」「お風呂はシャワーだけの日があってもOK」 完璧を求めるのではなく、“7割主義”を取り入れることで、自分自身に優しくなれます。

“自分の時間”は1日5分でもOK。小さな満足感がカギ

まとまった自由時間が取れないからといって、すべてを諦める必要はありません。 たとえば、「子どもが昼寝した5分で温かいコーヒーを飲む」「寝かしつけた後に好きな音楽をイヤホンで聞く」 そんな小さな“ごほうび時間”でも、気分は大きく変わります。 大切なのは、「自分の時間がゼロではない」と気づくこと。そして、少しでも自分をいたわる行動を積み重ねることです。

今、あなたが感じている「時間のなさ」や「ストレス」は、決して“あなたがダメだから”ではありません。 それだけ、毎日を一生懸命に生きている証です。 完璧じゃなくていい。少し立ち止まって、見直して、仕組みを整えていけば、きっともう少しラクになります。肩の力を抜いて、少しずつ進めていきましょう。

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