
「うちの子、まだ数字が読めないけど大丈夫?」
「もうそろそろ数字が読めるようになってほしい」
こんなお悩みを抱えたことはありませんか?

周囲の子どもが数字がわかるようになっていると焦っちゃいますよね。
2歳頃になると、子どもは少しずつ数字に興味を持ち始めます。
しかし、「数字がわかる」とは具体的にどのような状態を指すのでしょうか?
本記事では、2歳児の数字の理解度や、親ができるサポート方法について解説します。
2歳で数字が読める?発達の目安

2歳児の多くは、数字の形や音に少しずつ興味を持ち始める時期です。
親や周囲の大人が話す「いち」「に」などの数字の言葉をまねたり、テレビや絵本の中の数字に反応を示すこともあります。
ただし、「数字を読める」というのは単に口に出せるだけでなく、「形を認識する」「順番を理解する」「数量を把握する」など、いくつかの発達段階に分かれます。
そのため、2歳でスラスラと数字を読めないからといって心配する必要はありません。
数字が「わかる」とはどういうこと?
「数字が読める=数字がわかっている」とは限りません。
たとえば「3」と読めても、それが「3個のものを表している」という量の意味まで理解できていないこともあります。
2歳の段階では、数字の音や形を楽しむ「入り口」の時期です。
量の概念や順序の理解は、3歳以降に少しずつ身についていくのが一般的です。
数字に興味を持つきっかけは?
数字に興味を持つきっかけは、日常生活の中のふとした瞬間にあります。
たとえば、絵本の中のページ番号や、テレビのカウントダウン、お風呂で数える遊びなどがその例です。
「なんだろう?」「これ、よく出てくるな」と子どもが気づいた瞬間が、数字との最初の接点になります。
親が「それは“2”っていう数字だよ」とさりげなく声をかけるだけでも、学びの種になります。
2歳児の一般的な数字の理解
- 数字の音を覚える:「いち、に、さん」と口にする
- 簡単な数え方をする:指で1つや2つのものを数える
- 数字の形を認識する:「1」や「2」のような単純な数字を見て識別できる
この時期は「数字に親しむ」ことが何より大切です。
知識として教え込むよりも、遊びや会話、絵本などの中で自然に数字に触れる体験を重ねることで、子どもは少しずつ理解を深めていきます。
たとえば、積み木を並べながら「1、2」と声に出す、階段を登るときに「いち、に、さん」と数えるなど、日常生活の中に数字のきっかけはたくさんあります。
数字はいつから言える?

子どもが数字を言葉として言えるようになる時期には個人差がありますが、一般的な発達の流れは次のようになります。
- 1歳半〜2歳
周囲の言葉を真似して「いち」「に」などを言うことがある - 2歳〜2歳半
「いち、に、さん」と続けて言えるようになる - 2歳半〜3歳
3つ以上のものを指して数えられるようになる
最初は意味を理解せずにリズムとして覚えることが多いですが、次第に「1つ」「2つ」のように数量を意識し始めます。
10まで数えるのは何歳?
一般的に、10までの数字を順番に言えるようになるのは3歳〜4歳ごろが目安です。
ただし、これは“意味を理解している”とは限らず、リズムや暗唱のように覚えていることが多いです。
最初は「1・2・3・5・7・10!」のように飛んだり順番がぐちゃぐちゃになっても心配いりません。
繰り返し耳にすることで、少しずつ正しく並べて言えるようになります。

うちの子は「いち、に、しぃ」と数えていました。
ポイント:数唱と理解は別物
「10まで言える=数を理解している」とは限りません。
たとえば、5個のブロックを見て「ご!」と言えても、それが5という数量を意味しているとは限らないのです。
数の「意味(量)」を理解するのは4歳頃〜が一般的で、まずは言えるようになる(数唱)だけでも十分な成長段階です。
3歳でも数字がわからないのは問題?
3歳になっても数字がよくわからない子もいます。しかし、それ自体は特に問題ではありません。
3歳で数字を理解しにくいケース
例えば次のような場合が考えられます。
- 興味が他のものに向いている(言葉や運動など)
- 数字に触れる機会が少ない
- 言葉の発達に個人差がある
数字に親しませる工夫
数字に親しみを持たせるために、下記のようなサポートが考えられます。
- 絵本を活用する
「1匹の犬」「2個のりんご」など、数字が出てくる絵本を読む - 日常生活で使う
「お菓子を2個ちょうだいね」「3歩歩こう」などの声かけ - 遊びに取り入れる
ブロックやシールを使って「これは何個?」と楽しむ

でも毎回意識して遊んだり話したりするなんて、疲れちゃう!!
いつもいつも100点の言動が取れるわけではありません。
そこで、結論が
数字に親しませるためには環境を整えてあげるのが1番
一番手っ取り早いのは数字に親しめるおもちゃを用意し、子どもに遊ばせること。
「教える」よりも「学んでもらう」方が子どもにとっても楽ですからね。
まとめ
2歳頃から子どもは数字に興味を持ち始めますが、発達には個人差があります。
「数字がわかる」といっても、読める、言える、数えられるなど、さまざまな段階があります。
- 2歳では「数字の音を真似する」「1や2を識別する」程度が一般的
- 数字を言えるようになるのは2歳〜3歳頃
- 3歳になっても数字がわからない場合は、遊びの中で自然に触れさせることが大切
子どものペースに合わせて、楽しく数字に親しめる環境を作りましょう!
ひらがなの理解についてはこちらの記事でまとめていますので、合わせてご覧ください。
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