
赤ちゃんとの生活が始まると、寝返り・ずり這い・ハイハイと、どんどん活動的になります。そんなときに必要なのが「プレイマット」。でも、サイズや厚さ、素材、デザイン…種類が多すぎて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
「思ったより小さくてすぐ買い替えることに…」「繋ぎ目からゴミが入って掃除が大変」「床暖房が使えなかった!」そんな“後悔の声”をよく耳にします。
この記事では、赤ちゃんが快適に過ごせるプレイマットの選び方を徹底解説します。後悔しないためのポイントや、おしゃれで機能性も高いおすすめ商品、床暖房に対応しているかどうかの見極め方まで、プレイマット選びのすべてがわかります。
目次
プレイマットの大きさはどう選ぶ?

部屋の広さと生活動線に合わせる
プレイマットのサイズ選びでまず重要なのが、「設置する部屋の広さ」と「生活動線」を考慮することです。赤ちゃんが広々と遊べるスペースを確保したい気持ちはわかりますが、部屋全体にマットを敷き詰めてしまうと、親の移動がしづらくなり、逆にストレスの原因になります。
たとえば、6畳のリビングであれば、180cm×180cm程度のマットが目安です。家具の配置や通路幅を考慮し、赤ちゃんが遊ぶスペースと、大人が通るスペースを分けてレイアウトすると快適に使えます。
下図のように、部屋の広さとマットサイズの目安を把握しておくと選びやすくなります。
部屋の広さ | おすすめマットサイズ | ポイント |
---|---|---|
6畳(約10㎡) | 180cm × 180cm前後 | 赤ちゃんの遊び場を中心に配置 |
8畳以上 | 200cm × 200cm以上 | 広範囲をカバーしやすい |
狭めのスペース(寝室など) | 120cm × 120cm程度 | 簡単に移動・片付けできる |
月齢・遊び方に応じたサイズ感
赤ちゃんの月齢や発達段階によって、必要なプレイマットの広さも変わってきます。新生児期はあまり動きませんが、寝返り・ずり這い・ハイハイと成長するにつれて、より広いスペースが必要になります。
特に1歳前後からは「歩き始めの転倒リスク」が増すため、歩く範囲をカバーできる広めのマットが安心です。また、兄弟がいる場合は一緒に遊ぶスペースを想定して選ぶと失敗が少なくなります。
プレイマットの買い替えを避けたいなら、初めから少し大きめを選ぶのも一つの手。余白があっても、後からおもちゃスペースや絵本コーナーとして活用できます。
プレイマットの厚さ|快適さと安全性のバランス

おすすめの厚さは何cm?
プレイマットの厚さは、赤ちゃんの安全性に直結する重要なポイントです。特に転倒や頭を打つリスクがある0〜2歳の時期は、クッション性のある厚手のマットが安心です。
一般的なプレイマットの厚さは、おおよそ1cm〜4cm程度ですが、赤ちゃんの使用には2cm〜3cm程度の厚さがあると安心感があります。特に木床やフローリングの上で使う場合、薄いマットでは衝撃を吸収しきれず、安全面が不十分になってしまいます。
以下に、厚さ別の特徴をまとめました。
厚さ | 特徴 | おすすめの使い方 |
---|---|---|
1cm以下 | 軽量・薄型で持ち運びしやすいがクッション性は低い | 短時間の使用や外出先での一時的な使用に |
2〜3cm | 十分な衝撃吸収力と安定感。家庭での日常使いに最適 | 赤ちゃんの寝返り・ずり這い・歩行練習までカバー |
4cm以上 | 高いクッション性。跳ね返りが強く、沈み込みが少ない | マンション住まい・防音目的・長時間のプレイにおすすめ |
薄すぎ・厚すぎのデメリット
厚さは「厚ければいい」というわけではありません。薄すぎると安全性が低く、厚すぎると扱いにくくなるというデメリットもあります。
たとえば、1cm未満の薄手マットは軽くて収納しやすい反面、赤ちゃんが転倒した際に床の硬さを感じやすく、安全性に不安が残ります。また、防音効果もあまり期待できません。
一方で、4cm以上の極厚マットは、非常に安心感がありますが、重くて移動がしにくく、掃除や模様替えの際に手間がかかります。また、床暖房に対応していない場合もあるので、事前に確認が必要です。
家庭の環境(床材、使用する部屋の広さ、収納スペース)と、赤ちゃんの年齢や成長段階を踏まえて、バランスの取れた厚さを選ぶのがポイントです。
繋ぎ目なしマットの魅力と注意点

段差がないから安心・清潔
繋ぎ目なしのプレイマットは、1枚もの、または折りたたみ式で段差がないのが大きな特徴です。赤ちゃんがマットの上を自由に動き回っても、ジョイント部分につまずいたり、隙間に指を挟んだりする心配がなく、安全性が高いと評価されています。
また、隙間がないため、ホコリや食べこぼしが入り込まず、衛生的に使えるのも大きな魅力です。特に離乳食期やおやつタイムにマットを使う場合、掃除のしやすさは重要なポイント。繋ぎ目の多いマットだと、細かいゴミやミルクのしずくが入り込んでしまい、清掃が大変になります。
デザインもシンプルでスタイリッシュなものが多く、リビングのインテリアにも馴染みやすい傾向があります。
掃除・収納・設置の工夫
繋ぎ目なしマットにはメリットが多い一方で、サイズが大きく収納が難しいというデメリットもあります。丸めるタイプや折りたたみ式のものを選ぶことで、掃除や収納がしやすくなります。
掃除の際は、マットを丸ごと立てかけて床を拭く、マット表面をウェットシートでこまめに拭く、といったルーティンを決めておくと衛生的に保てます。防水性があるタイプなら水拭きにも対応しており、汚れもサッと落とせます。
また、設置の際は「壁際に沿わせる」「家具との間に挟まない」「滑り止めを敷く」など、安全面の配慮も忘れずに。特に床がフローリングの場合は、滑りやすいのでズレ防止対策をしておきましょう。
収納面では、使用しない時間がある家庭には、3つ折り・4つ折りタイプのコンパクト収納できるマットがおすすめです。
デザイン重視?おしゃれなプレイマット特集
インテリアに馴染む人気デザイン
最近のプレイマットは、機能性だけでなく「見た目のおしゃれさ」も重要視されています。従来のカラフルなジョイントマットとは違い、シンプルなグレー・ベージュ・アイボリー系のマットが人気です。インテリアの雰囲気を壊さず、リビングにそのまま敷いても生活感が出にくいのが魅力です。
特に人気なのは、以下のようなデザインです。
- 北欧風の幾何学模様(例:ドット、ライン)
- ウッド調プリントでフローリングと調和
- モノトーンで無地、スッキリした印象
- くすみカラーを使った優しいトーン
写真映えを意識したい方や、SNSに育児の記録を残したいというママ・パパにも、おしゃれなプレイマットは大変人気です。
色・素材選びのポイント
おしゃれな見た目を重視する際にも、機能面とのバランスを忘れてはいけません。色選びで重要なのは、「汚れが目立ちにくい色」です。真っ白や濃い黒は、ホコリやシミが目立つため、ライトグレーやベージュが扱いやすいとされています。
また、素材によって印象や使い勝手も大きく異なります。以下に素材ごとの特徴をまとめました。
素材 | 特徴 | 見た目の印象 |
---|---|---|
PUレザー | 防水性が高く、拭き掃除がしやすい | 高級感があり、シック |
PEフォーム | 軽くて扱いやすい、クッション性◎ | マットらしいナチュラル感 |
PVC | 耐久性に優れ、硬めの使用感 | ややツヤ感があり、現代的 |
安全性・清掃性・デザイン性の3つをバランス良く兼ね備えた素材を選ぶことで、日々の育児が快適になります。
赤ちゃんが使うプレイマットの安全性

素材は安全?赤ちゃんが舐めても大丈夫?
赤ちゃんは何でも口に入れて確かめようとする時期があります。だからこそ、プレイマットの素材の安全性は非常に重要です。購入前には、必ず「BPAフリー」「フタル酸エステル不使用」「ホルムアルデヒド検査済み」などの表示を確認しましょう。
中でも特におすすめなのは、欧州安全基準(EN71)や日本のST基準をクリアしているマットです。これらの基準は、子どもが使うことを前提に厳しく設定されており、舐めても有害物質が出にくい素材が使われています。
また、マットの表面がビニール素材(PVCやPU)でコーティングされていると、水拭きや除菌がしやすく、衛生的に保てるため安心です。衛生面も赤ちゃんの健康に関わる大切な要素です。
防音性や衝撃吸収力もチェック
赤ちゃんは日々動きが活発になっていきます。ハイハイ、つかまり立ち、よちよち歩き…この時期は転倒のリスクが高く、床からの衝撃をいかにやわらげるかが大切になります。
厚さ2cm以上のクッション性が高いプレイマットであれば、転んだときの衝撃をしっかり吸収してくれるため、頭や膝を打っても安心。また、階下への足音やおもちゃの落下音を和らげる防音効果もあり、集合住宅では特に重宝されます。
防音性と衝撃吸収力を重視する場合は、「高密度PEフォーム」や「3層構造」のマットがおすすめです。内部に空気の層があり、柔らかさと弾力性を両立しています。
子どもの安全だけでなく、親のストレス軽減にもつながるポイントなので、購入時には必ず確認したい要素です。
何歳まで使える?成長に合わせた使い方

成長に応じた遊びの変化
プレイマットは「赤ちゃん専用」と思われがちですが、実は2歳〜4歳ごろまで活用できるアイテムです。使い方は成長に応じて変化していきます。
例えば、ねんね期は寝返りの練習やおむつ替えスペースとして活躍。ハイハイが始まると、動ける範囲を広げて安全に探索できるエリアとして機能します。
さらに1歳以降は、おもちゃで遊んだり、絵本を読んだりする「遊び場」として定着。お絵かきやブロック遊びのベースにもなるため、床のキズや音を防ぐ役割も兼ねます。
兄弟がいる場合は、年上の子と一緒に遊べるスペースにもなり、家族の中で自然とプレイマットが中心にある時間が増えていきます。
プレイマット卒業のタイミングとは
プレイマットの卒業時期に明確な決まりはありませんが、以下のようなタイミングが目安になります。
- 子どもが走り回るようになり、マットの範囲を超えて遊ぶことが多くなった
- マットの上で遊ばなくなり、イスや机で過ごす時間が増えてきた
- マットに落書き・汚れが目立ってきたのでリビングから撤去したいと思った
一般的には3歳〜4歳ごろに、プレイマットを卒業する家庭が多いです。ただし、転倒のリスクがある場合や、まだ床で遊ぶ習慣がある子には引き続き使用して問題ありません。
また、「プレイマットをキッズスペース用のラグに変える」など、成長に合わせてアイテムを切り替えるのも自然なステップです。
床暖房対応のプレイマットを選ぶポイント
使える素材・使えない素材
床暖房の家庭でプレイマットを使用する場合、まず確認すべきは「マットが熱に耐えられるかどうか」です。熱に弱い素材を使用すると、変形・変色・有害物質の発生といったリスクがあります。
床暖房に対応しているおすすめ素材は以下の通りです。
- PUレザー:耐熱性があり、温かさを伝えやすい。表面がなめらかで掃除もしやすい
- TPU(熱可塑性ポリウレタン):耐熱温度が高く、環境にも優しい
- 高密度PEフォーム:断熱効果があるが、長時間の加熱には注意が必要
一方、PVC(ポリ塩化ビニル)やEVA素材の一部には熱変形や匂いの原因になるものもあります。これらの素材を使う場合は「床暖房対応」の記載があるかを必ずチェックしましょう。
注意すべき温度と設置方法
床暖房とプレイマットを併用する際は、以下の点にも注意が必要です。
- 床暖房の温度は30〜35℃以下に設定する(それ以上はマット劣化の恐れあり)
- 通気性を確保するために、マットの下に湿気防止シートを敷く
- 長時間敷きっぱなしにせず、定期的にめくって床の湿気を確認する
また、床暖房の熱源がマットの真下に直接当たる場合、マットが熱を逃しにくくなり、床との間に湿気がたまりやすくなります。特に梅雨時期や冬場は、カビや結露の原因になることもあるため注意が必要です。
「床暖房OK」と書かれていても、使い方次第ではトラブルになることもあるので、取扱説明書をよく読んで正しく使いましょう。
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