
「子どもが着替えを嫌がって服を着てくれない…」
「お風呂上がりなのに、いつまでも裸のまま…」
そんな悩みを抱えているパパママは多いはず。
特に朝の忙しい時間帯や、疲れている夜などは、着替えのひと悶着だけでぐったりしてしまいますよね。

無理やり着替えをさせようとすると余計に大暴れ、なんてこともありました。
本記事では、2歳が着替えを嫌がる理由と、その対処法を5つに絞ってご紹介します。
親子で無理なく、少しずつ“着替えの時間”を快適にしていくヒントになれば幸いです。
2歳が着替えを嫌がるのはなぜ?

2歳ごろになると、「なんでこんなに毎回着替えを嫌がるの?」と感じることが増えてきます。
それには、この時期ならではの発達の特徴や感覚の違いが関係しています。
「イヤイヤ期」で何でも自分で決めたい
2歳は自我が芽生え、「自分で決めたい!」という気持ちが強くなる時期。
そのため、「着替えようね」と言われただけで、「命令された」「やりたくない」と反発することがあります。
これは反抗ではなく、成長の一環として見守ることが大切です。
着替えの動作が不快・難しく感じることも
大人にとっては簡単な着替えも、2歳児には意外と複雑。
服のタグがチクチクしたり、頭に服を通す瞬間の“暗さ”が怖かったり、
袖にうまく腕を通せないことがストレスになっている場合もあります。

「前と後ろが反対でやり直し」なんてこともよくありませんか?
お風呂上がりは裸でいたいという本音
お風呂で体が温まったあとは、服を着るのが億劫になる子も多いです。
濡れた肌に服が張りつく不快感や、保湿剤を塗った後のべたつきが苦手なことも。

お風呂あがりに服を着ないと余計に焦ってしまいますよね。
2歳が着替えを嫌がる時の対処法5選

1. 子どもに服を選ばせて“自分で決めた感”を
毎回「着替えよう」と声をかけるだけでは、2歳の“自分で決めたい”気持ちは満たされません。
そこで、「赤いシャツと青いシャツ、どっちにする?」など、選ばせるのが効果的です。
選択肢をしぼることで迷いすぎず、かつ「自分で選んだ」という満足感が得られ、着替えへの意欲が高まります。
2. 一部だけでも「自分で」やらせてみる
「全部やらせるのは無理だけど、ちょっとだけなら…」
そんなステップを踏ませることで、子どもは“できた”の成功体験を積み重ねられます。
たとえば、「ズボンだけ履いてみようか」「ママは袖を手伝うね」といったように、親子で分担する形がおすすめです。
最初はほんの少しでもいいので、自分でできる範囲を明確にしてあげると、子どもも自信を持てるようになります。
着替えの発達目安|いつ頃どこまでできる?
月齢の目安 | できるようになること |
---|---|
1歳半~2歳 | ・帽子を自分でかぶる ・ボタンなしのシャツを脱ぐ |
2歳~2歳半 | ・ズボンを上手に脱ぐ ・袖に手を通せるようになる |
2歳半~3歳 | ・シャツを自分で着られる ・上下の服を自分で選んで着ようとする |
※発達の目安には個人差があります。参考:日本保育者未来通信「着脱 2歳児」
3. 共感の声かけで安心感を与える
着替えを拒否されると、つい「早くして!」と声を荒げたくなりますよね。
でも、「なんで着替えてくれないの?」ではなく、「チクチクして嫌だったの?」「今日は眠たいかな?」と、気持ちに寄り添う言葉をかけてみてください。
子どもは「わかってくれてる」と感じることで安心し、気持ちを切り替えやすくなります。
4. タイミングをずらして着替えやすくする
お風呂上がりや眠たいときなど、子どもが不快を感じやすいタイミングでの着替えは、うまくいかないことが多いです。
そういうときは、タオルでしっかり拭いて少し落ち着かせてから着替えを始めるなど、あえて時間をずらすのがポイントです。
気持ちや体の状態に合わせて、無理のないタイミングを見極めてあげましょう。

「ちょっと待つ」だけで解決するってことはよくありますよ。
5. ごほうびや楽しみとセットにする
2歳は「あとに楽しいことが待っている」とわかると、行動へのモチベーションが上がります。
たとえば、「着替えたらシールを貼ろうね」「お気に入りの絵本を読もう」など、小さなごほうびや楽しみな習慣を作っておくと効果的です。
強制ではなく、「自分からやりたくなる」仕組みをつくっていくのがポイントです。
実体験|“服えらびBOX”で着替えがスムーズに

わが家では、季節に合った服を5着ほど選んで「服えらびBOX」に入れています。

子どもが自分でそこから選べるようにしたことで、「今日はこれ!」と主体的に選ぶようになり、着替えの時間がスムーズになりました。
選択肢が多すぎると迷ってしまうこともあるので、あえて数を絞っておくのがポイントです。
着替えるけど、自分でやろうとしないときの対処法
「できない」のではなく「やらない」理由を探る
着替えそのものはできるのに、いつも親任せ…。
そんなときは「甘えているだけ」ではなく、自分でやる理由がない・やる動機が育っていない可能性もあります。
たとえば、「ママがやってくれるのが当たり前」になっていたり、「やろうとしたときにうまくいかず嫌になった経験」があるのかもしれません。
まずは無理にやらせようとせず、「どうして今日はやらないのかな?」と寄り添う姿勢で関わってみましょう。
やる気スイッチは“任せる範囲”で変わる
「最初だけボタンを一緒に留める」「ズボンだけ自分で履く」など、一部だけ任せる形から始めるのがおすすめです。
いきなり全部を期待せず、“できた!”を感じられる小さな体験を積み重ねることが、「自分でやる」意欲につながります。
自分で着替えたくなる環境をつくる
洋服を選ぶのが楽しくなるような「服選びコーナー」を用意したり、親が着替えの様子をさりげなく見せることも効果的です。
また、「着替え終わったら一緒に◯◯しようね」と次の楽しみを示すことで、自分から動くきっかけを作ることもできます。
手を出す・出さないのバランスを取ろう
忙しい日は「親が全部やってしまいたい」気持ちも当然です。
でも、毎日続く中で“あえて待つ日”を意識的に作ることで、「自分でやること」が習慣化されていきます。
その反対に、疲れている日は無理せず親が手を貸すことも必要です。
大切なのは「手伝うこと」ではなく、子どもの成長に合わせて関わり方を調整することです。
時間に余裕がないときは、外部の力を借りてみよう

育児と家事をすべてひとりでこなすのは、本当に大変なことです。
着替えにじっくり付き合いたいと思っても、時間も気持ちも追いつかない日もありますよね。
そんなときは、無理せず外部のサービスを活用するのも立派な選択肢のひとつです。
ベビーシッター:育児の“つかの間の相棒”
ベビーシッターを依頼した場合、以下のサポートをお願いできます。
- 着替えや遊び、食事のサポートをお願いできる
- 自宅で見てもらえるから、子どもも安心
- 一時利用や定期利用など柔軟に使える
家事代行:あなたの時間をつくってくれる味方
家事代行の場合も親の負担を大きく減らすことが期待できます。
- 掃除・洗濯・料理などを任せて心に余裕を
- スポット利用や平日だけなど、使い方も自由
- 子どもとの時間をしっかり確保できる
「全部自分でやらなきゃ」と思い詰めず、頼れるところには頼ってOK。
それが結果的に、子どもとの向き合い方にもいい影響をもたらします。
まとめ|着替えに悩まないためにできること
2歳の着替え拒否は、自己主張が育ってきた証拠でもあります。
焦らず、できることから少しずつ始めることで、子どもも親もラクになっていきます。
今日からできる5つの工夫
- 子どもに服を選ばせてみる
- 一部だけ自分でやらせてみる
- 気持ちに共感する声かけをする
- タイミングを見て着替えやすい環境にする
- ごほうびや楽しみとセットにしてみる
それでも難しいときは、外部の力を借りることも前向きな選択です。
親子にとって無理のないペースで、着替えの時間を少しずつ心地よくしていきましょう。
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