お座りからハイハイへ進まない…?焦らずできる見守りと遊び方

守る

「お座りはできるようになったけど、なかなかハイハイはしてくれない」

「周囲の子はもうハイハイしているから心配」

このようなお悩みを抱えたことはありませんか?

ふりパパ
ふりパパ

頭ではわかっていても、周りの子と比べてしまうこともありますよね。

「お座りばかりで動かない」「うつ伏せが苦手そう」など、不安を感じるママ・パパは少なくありません。

そこで、この記事ではお座りからハイハイまでの自然な発達の流れと、無理なく促すための遊びやおもちゃサポート方法を解説します。

発達には個人差があるので、焦らず見守ることも大切です。

ふりママ
ふりママ

余裕を持って見守れるように、発達の目安やサポートの仕方は知っておきましょう。

お座りからハイハイへ移行する時期とその順番

お座りからうつ伏せになれない原因とは?

赤ちゃんが「お座り」から「うつ伏せ」に移行できないのは、体幹・腕・肩まわりの筋力や、重心を前へ移動させるバランス感覚がまだ十分に育っていないことが主な原因です。

特に体を前に傾けたり、左右にひねったりする動きが苦手だと、うつ伏せへの移行に苦戦することがあります。

まずは我が子の身体の特徴を把握できているか確認しましょう。

月齢ごとの運動発達の目安

以下は月例ごとに運動の発達をまとめた表です。

ふりパパ
ふりパパ

あくまで目安なので、参考程度にしてくださいね。

月齢発達の段階
4〜6ヶ月首すわり → うつ伏せで顔を上げる
6〜8ヶ月寝返り → お座りが安定してくる
7〜9ヶ月うつ伏せとお座りを自力で行き来
8〜10ヶ月ずり這いからハイハイへ移行

出典: 厚生労働省『平成22年度 乳幼児身体発育調査 表9(運動機能通過率)』

お座りからうつ伏せへの移行が近いサイン

うつ伏せへの移行は、気づかないだけで進んでいることも。

小さなサインを見逃さないようにしたいですね。

  • 両手を前について体を支えることが増えてきた
  • 上体を前に倒すような動きを頻繁にする
  • おもちゃを取ろうとして体をひねる動きをする

「ハイハイしない」は必ずしも異常ではない

赤ちゃんの発達には大きな個人差があり、必ずしも「寝返り→お座り→ハイハイ」という順序をたどるとは限りません。

実際、日本小児科学会でも「運動発達には個人差があるため、順番が違っていても問題がない場合が多い」と明記されています。

厚生労働省『乳幼児身体発育調査』や日本小児科学会の資料によれば、「運動発達はある程度の幅があり、個人差が大きい。ハイハイをしない子も一定数存在する」とされています。

「うちの子だけ進んでいない…」と不安になるかもしれませんが、焦らず見守ることが大切です。

むしろ、お座りやずり這いがしっかり安定していれば、十分に順調な発達段階です。

ふりパパ
ふりパパ

みんな何かしら、人と違っているところを持っているものですねよ。

お座りからうつ伏せへのサポート方法

お座りが安定してきたけれど、なかなか自分でうつ伏せになれない…。

そんなときは、赤ちゃんの体の特徴や動きのクセに合わせたサポートを取り入れてみましょう。

無理に動かそうとする必要はありません。赤ちゃん自身の「やってみたい!」という気持ちを引き出すことがポイントです。

①膝を曲げてゆらゆら遊び

足が突っ張って前へ動けない赤ちゃんには、膝を曲げた体勢で左右にゆらす遊びが効果的です。

  • 赤ちゃんの膝を軽く曲げた状態で、保護者の膝の上に乗せる
  • お尻や体をやさしく左右にゆらす
  • 「おいで〜」「がんばれ〜」と楽しく声をかける

前への重心移動のきっかけになり、体を倒す動きがスムーズになります。

②背中にタオルを入れて“傾斜”をつける

背中〜お尻の下に丸めたタオルを入れて、ゆるやかな傾斜を作ると、自然と体が前に倒れやすくなります。

  • フェイスタオルをくるくる巻いて筒状にする
  • 赤ちゃんのお尻の下〜背中にそっと入れる
  • おもちゃを前方に置いて前傾姿勢を誘導

体が前に傾くことで、自然に両手をつきやすくなり、うつ伏せへの移行が進みます。

③目線より少し前におもちゃを置く

赤ちゃんが興味を持つおもちゃを「手が届きそうで届かない位置」に置いてみましょう。

  • 座っている赤ちゃんの少し前におもちゃを置く
  • 前に手を伸ばす動作を引き出す
  • 取りたくて自然と前に倒れる → 手をつく → うつ伏せへ

自分から動こうとすることで、うつ伏せが“楽しい体勢”に変わっていきます。

ハイハイを促すための環境づくり

うつ伏せや四つんばいの姿勢が安定してきたら、次は「ハイハイ」へのステップです。

この時期は、赤ちゃんが自分から動きたくなる仕掛けを用意することで、自然な形でハイハイを引き出すことができます。

遊び①:大好きな人を追いかける“まねっこ遊び”

赤ちゃんは、大好きなママ・パパの真似をするのが大好き。

四つんばいで移動してみせると、赤ちゃんも「自分もやってみたい!」という気持ちになります。

  • 親が赤ちゃんの目の前で四つんばいになって進む
  • 「おいで〜」「ついてきてごらん」と声をかける
  • マネをしようとするとしっかり褒めてあげる
ふりベビ
ふりベビ

なんでもパパとママのまねをするのが好きなころだよ。

遊び②:BRIOのプルトイで“追いかけたい気持ち”を刺激

我が家では、BRIO(ブリオ)の木製プルトイが、ハイハイのきっかけになりました。

ひっぱると耳がぴょこぴょこ動き、木のタイヤがカタカタ音を立てて進む姿がとてもユーモラスで、赤ちゃんの好奇心を強く刺激します。

  • 親が引っ張って歩くと、赤ちゃんが笑顔で追いかける
  • 動きと音の組み合わせで飽きずに楽しめる
  • 「どこいくの?」「まって〜!」と自然に前進するきっかけに

最初はハイハイというより“手で進もうとする”ところからスタートでもOK。

ふりパパ
ふりパパ

これじゃなくても子どもが興味を持ったものが一番です!

遊び③:絵本『まてまてまて』で“動きたい”気持ちを引き出す

ハイハイをテーマにした絵本も、赤ちゃんの「動いてみたい」という気持ちを自然に引き出してくれます。

この絵本には、動物たちがハイハイしたり、這って進んだりする姿がたくさん描かれていて、赤ちゃんの好奇心をしっかりキャッチ。

  • 「○○ちゃんも一緒にハイハイしてみようか」と声をかけながら読む
  • 絵本をまねして体を動かす → 遊びながら自然に練習になる
  • 読み聞かせの時間が“動く時間”にもなる一石二鳥のアイテム

ハイハイに抵抗がある子にもおすすめです。

「できたね!」「じょうず〜!」とたくさん声をかけて、楽しい体験にしてあげましょう。

ふりママ
ふりママ

そのうち絵本を読んでいる途中に自分でハイハイをするようになりました。

ずり這いからハイハイへの移行ができないとき

ずり這いが上手になってきたのに、なかなかハイハイに移行しない…。

そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

でも実は、ずり這いで満足している赤ちゃんもたくさんいます。

お腹を床につけて進むこのスタイルが「楽」だと感じているだけかもしれません。

ずり這いから進まないのはなぜ?

その背景には、腕や脚の筋力バランスがまだ整っていないことや、四つんばいの姿勢が不安定で自信が持てない、という理由がよくあります。

無理にハイハイさせようとしなくても大丈夫。

赤ちゃんは日々の遊びや動きの中で、少しずつ体の使い方を学んでいきます。

まずは「四つんばい」に慣れるところから

ハイハイへの第一歩は、四つんばいでの姿勢に慣れること。

お腹の下にやわらかいクッションを入れてあげると、自然に腕と膝で体を支える形になります。

保護者がそっと手を添えて、バランスを取りながらゆらしてあげると、赤ちゃんも安心して挑戦できます。

「がんばってるね」「その姿勢じょうず!」と声をかけるだけで、自信にもつながります。

お座りとハイハイ、どっちが先?発達の順番より「経験のバリエーション」

「お座りができているのに、ハイハイしないのは変?」「先にハイハイして、お座りはあとじゃダメ?」

そんなふうに順番を気にしてしまうこと、ありますよね。

でも実は、発達の順番は赤ちゃんによって本当にさまざまなんです。

順番に“正解”はありません

ある子は先にお座りが安定し、ある子はうつ伏せからずり這いに進む。

中には、ハイハイをせずにつかまり立ちに進む赤ちゃんもいます。

大切なのは「何が先か」ではなく、いろいろな体勢や動きを経験すること。

うつ伏せ・仰向け・寝返り・お座り・四つんばい・ハイハイ。どれもが体の使い方を学ぶ大切なステップであり、すべてが「今後の動き」に生きてくるのです。

日常の中で“動きのバリエーション”を増やそう

ハイハイが遅れているように感じても、日常の遊びや関わりの中で、たくさんの体験ができていれば心配いりません。

布団の上で寝返りを打ったり、親の足の上でバランスを取ったり、おもちゃを追いかけたり。

赤ちゃんの体は、毎日の小さな積み重ねで育っていきます。

ハイハイに備えて!安全で快適な環境づくりのポイント

ハイハイが始まると、赤ちゃんは今まで以上に活発に動き回るようになります。

その分、転倒や衝突、冷たい床の感触などが刺激になって動きを止めてしまうことも。赤ちゃんが安心してチャレンジできるように、環境を整えておくことが大切です。

柔らかいマットやラグを敷こう

フローリングのままだと、手や膝が滑ったり、冷たく感じて動きたくなくなることも。

ジョイントマットやクッション性のあるラグを敷いておけば、手足にかかる負担を軽減でき、転倒時の衝撃も和らげることができます。

詳細はこちらの記事でまとめているので参考にしてみてください。

家具の角やコード類にも注意を

移動範囲が広がると、今まで届かなかった場所にも手が届くようになります。

  • テーブルや棚の角にはコーナーガードを
  • コンセント・コード類はカバーや収納で隠す
  • 床置きの小物やティッシュなども一時的に撤去

「どこでも動ける=どこでも危険がある」という意識で環境を見直しましょう。

まとめ|赤ちゃんのペースに合わせて、ゆるやかに見守ろう

赤ちゃんが「お座り」から「ハイハイ」へ進む時期や順番は、本当に人それぞれ。

周りの子と比べて不安になることもあるかもしれませんが、大切なのは“今できること”を少しずつ増やしていくことです。

遊びながら体の使い方を学び、親子で関わる時間の中で「やってみたい!」という気持ちが育っていきます。

本記事で紹介したようなサポートや遊びを取り入れながら、焦らず、赤ちゃんのペースに寄り添ってあげてくださいね。

また、ハイハイからつかまり立ちをするようになると、よく転ぶようになります。

安全対策は必須になってくるのでこちらの記事も参考にしてみてください。

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