
「お風呂の水を洗濯に使ってるけど節約効果あるの?」
「毎日続けるのがしんどくなってきた…」
そんなお悩みを抱えたとはありませんでしょうか?

我が家もお風呂の水を使って洗濯していました。
しかし、ある時気がついたのは…。
「あれ?思ったより水道代、変わらない…?」

今ではほとんど使ってないですね。
この記事では、残り湯洗濯のメリット・デメリットの両面をデータと実体験から整理しました。
さらに、節約の視点で見るとどこを優先すべきか、共働き子育て世帯の視点から深掘りしていきます。
残り湯で洗濯すると本当に節約になるのか?

「残り湯を使えば水道代が安くなるはず」と考える方は多いでしょう。
しかし、具体的にどれくらい安くなるのかを数字で見てみると、思ったほどの違いがないことに気づきます。
ここでは、実際の水量と料金をもとに節約効果をチェックしてみましょう。
残り湯洗濯とは?基本のやり方と使うホース
残り湯洗濯とは、お風呂に残ったお湯を洗濯の「洗い工程」に再利用する方法です。
多くの洗濯機には「風呂水モード」があり、専用ホース(ポンプ)を使って浴槽のお湯を吸い上げる仕組みになっています。
ホースの一端を浴槽に沈め、もう一端を洗濯機の給水口に接続すれば準備完了。
あとは洗濯機の設定を「風呂水」にすれば、ポンプで自動的にくみ上げてくれます。
市販の風呂水ポンプは約2,000〜4,000円ほどですが、洗濯機に付属していることも多く、特別な設備投資は必要ありません。

ただし、くみ上げの速度は遅めなので、通常より洗濯に時間がかかることもあります。

残り湯は時間が経つと雑菌が増えるため、「入浴後すぐ」使うのが鉄則。
我が家の洗濯状況と水道代のリアル
我が家は3人家族で、毎日1回洗濯をしています。

お風呂の後すぐに洗濯して、寝かしつけ後に干すというイメージです。

使用水量は平均すると45Lくらいかな?と思います。
ちなみに、我が家の水道代は下水道料金を含めて月3,500円~4000円くらい

子どもができてから、少し上がったように感じてます。
以前は「少しでも水道代を抑えたい」と思い、入浴後の残り湯を洗濯に使っていました。
残り湯を使っていない時と比べると、月に数百円安くなっていました。
我が家が残り湯洗濯をやめた3つの理由
節約のために始めた残り湯洗濯でしたが、続けてみると「思ったほど効果がない」と感じる場面が増えていきました。
ここでは、実際に数か月試してみた結果、我が家が「もうやめよう」と決断した3つの理由をご紹介します。
【理由①】手間が多いのに水道代はあまり変わらなかった
一番の決め手は、「がんばっても水道代がほとんど変わらない」という現実でした。
我が家の水道代は上下水道込みで月3500~4,000円

そのうち洗濯に使う割合は一部です。
実際に残り湯を使っていた数ヶ月間、請求額に大きな変化はありませんでした。
毎日ポンプをセットして、ホースを管理して…とやることは増えたのに、節約額はせいぜい数百円程度。
あまりコスパの良い取り組みとは言えないかもしれません。
【理由②】月に数百円の節約効果なら、他に優先すべきことがある
「節約」が目的なら、もっと効率的な方法が他にあります。
例えば、格安スマホへの乗り換えで月3,000円以上、電力会社の見直しで年間1万円以上の節約になるケースも。

保険の見直しやサブスクの整理など、固定費を見直すほうが効果は圧倒的です。
節約に関してこちら子育て家庭がラクになる節約術10選をご覧ください。
【理由③】結局「時間」のほうがもったいない
忙しい共働き家庭にとって、最も貴重なのは“時間”です。
月数百円のために、家事のタスクが増やすのは、かえって自分を追い詰めることになりかねません。

「時間を買う」という考えも大切です。
タスクは最小限、時短できるものをどんどん導入することがオススメ。
こちらの記事で時短サービスをまとめているので、合わせて読んでみてください。【自分の時間がない!】共働き×子育て家庭を救う時短サービス7選!
残り湯で洗濯する3つのメリット

残り湯洗濯にはデメリットだけでなく、やってみて良かったと感じる面もあります。
わが家でも「これは助かった」と思えたポイントがいくつかありましたので、3つにまとめてご紹介します。
【メリット①】水道代の節約になる
まず最大のメリットは、水道代の節約です。
洗濯機1回あたりに使う水はおよそ40~60L。
毎日1回洗濯する家庭なら、1か月で約1,500L〜1,800Lの水を消費することになります。
この「洗い」の工程をお風呂の残り湯に置き換えることで、水道水の使用量を抑えることができます。

我が家では1000L以上の節水をしていた計算になりますね。
水道料金換算で月に数百円程度の節約になる可能性も。

「少しでも安く済ませたい」という方には効果ありですね。
【メリット②】お湯だから洗浄力がアップ
お風呂の残り湯は、まだ温かい“ぬるま湯”です。
この温度が実は洗濯にはちょうどよく、洗剤の酵素が働きやすくなり、汚れ落ちが良くなります。(引用:Panasonic「温水スゴ落ち泡洗浄」)

特に皮脂や油汚れなど、冷たい水では落ちにくい汚れには効果的です。
【メリット③】環境にやさしいエコな習慣
もうひとつの利点は「使い終わった水をもう一度使う」というエコな視点。
限られた水を無駄なく使う行動は、家庭単位でも持続可能な暮らしの第一歩といえます。

「子どもにエコな取り組みを見せる」という点で教育的にいいかもしれないですね。
残り湯で洗濯する3つのデメリット

一見すると節約やエコにつながりそうな残り湯洗濯ですが、実際に続けてみると負担を感じる部分も少なくありませんでした。
ここでは、共働き家庭だからこそ強く感じたデメリットを3つ取り上げます。
【デメリット①】ポンプの設置・管理が面倒
まず感じたのは、とにかく手間が多いということ。
残り湯を使うには、毎回ポンプを浴槽にセットして、洗濯が終わったら取り出して、乾かして…という作業が追加されます。

子どもができてから、そんな余裕はないんですよね。
ホース内部の水を抜かないとカビや臭いの原因になるため、使用後の管理も必須。
“ほんの数百円の節約”のために、毎日この手間を繰り返すのは大変だと感じるようになりました。
【デメリット②】臭いや雑菌リスクがある
残り湯は、人の皮脂や石けんカスが混ざった水です。
見た目はきれいでも、入浴後時間が経つと雑菌が急増し、「臭いのもと」になることがあります。
洗濯物に臭いが残ったり、生乾き臭が出やすくなるのはこの雑菌の影響です。

部屋干しの時は、やっぱり少し匂う…。
【デメリット③】洗濯機を汚す原因になることも
もう一つの見落としがちなデメリットが、洗濯機そのものへの影響です。
残り湯に含まれる微細な汚れや雑菌は、洗濯槽の裏側にこびりつきやすく、黒カビやヌメリの原因になります。
定期的に洗濯槽クリーナーを使ってメンテナンスする必要がありますが、それも手間と費用がかかります。

洗濯槽を掃除する余裕なんて、ほとんどありませんからね。
残り湯洗濯が向いている人・向いていない人
同じ残り湯洗濯でも、家庭の状況によって向き・不向きがあります。
ここでは、実際に体験して分かった「続けやすい家庭」と「やめたほうがいい家庭」の特徴をまとめました。
残り湯洗濯が向いている人
以下の内容に当てはまるなら、残り湯洗濯に向いているかもしれません。
- 水道代を少しでも節約したいと考えている
- 浴槽と洗濯機の位置が近く、ポンプの設置が簡単
- 洗濯の回数が少なめ(週3〜4回程度)で余裕がある
- エコや環境配慮を優先したい
残り湯洗濯が向いていない人
反対に、以下の内容に当てはまるなら向いていないかも…。
- 共働き・子育てで毎日時間に追われている
- 部屋干し中心で臭いが気になりやすい
- 赤ちゃんや敏感肌の家族がいる(衛生面が気になる)
- 洗濯機の手入れをこまめにする余裕がない

どちらに当てはまるかを考えると、「続けるか・やめるか」の判断がしやすくなります。
共働き家庭におすすめの節約の優先順位
残り湯洗濯は、実際にやってみると月に数百円程度の効果しか得られませんでした。
そのため、共働き家庭では「効果が大きい節約」から優先するのが賢い選択です。
項目 | 節約効果の目安 | 特徴 |
---|---|---|
通信費(格安SIMなど) | 月3,000〜5,000円削減 | 一度切り替えれば手間なしで継続的に効果 |
電気・ガス代の見直し | 年間1〜2万円削減 | 料金プランの比較・乗り換えで自動的に節約 |
保険料の整理 | 月数千円〜 | 不要な特約を外すだけでも効果大 |
サブスク整理 | 月500〜2,000円削減 | 「なんとなく続けている」サービスを見直す |

こうした固定費の見直しは、残り湯洗濯より数倍〜数十倍の節約効果があります。

節約を考えるなら、まずはここから取り組むのがおすすめです。
詳しい方法は、関連記事でもまとめています。子育て家庭がラクになる節約術10選
残り湯を使うなら最低限守りたいポイント
「残り湯洗濯をやめるほどではないけれど、うまく活用したい」という方もいるはずです。
その場合は、衛生面や手間のバランスを考えて、以下の基本ルールを守ることが大切です。
- 残り湯は「洗い」工程のみに使用する
- 入浴直後に使う(時間が経つと雑菌が急増)
- すすぎは必ず水道水で行う
- 使用後はポンプの水を抜き、ホースを乾燥させる
- 月1回は洗濯槽クリーナーでメンテナンス

こうしたポイントを守れば、臭いや洗濯機の劣化を最小限にできます。
残り湯洗濯のよくある疑問(FAQ)
「入浴剤が入っていても大丈夫?」「赤ちゃんの衣類に使える?」など、残り湯洗濯には細かい疑問がつきものです。

ここでは、共働き家庭からよくある疑問をまとめました。
入浴剤が入ったお風呂でも洗濯に使える?
多くの入浴剤は「洗い工程」であれば使用可能とされていますが、色移りや素材への影響の注意書きがある場合もあります。
必ず商品の説明を確認し、すすぎは水道水を使うようにしましょう。
赤ちゃんの衣類に残り湯を使っても大丈夫?
新生児期や敏感肌の子ども服は、残り湯ではなく清潔な水道水を使うのが安心です。
どうしても使う場合は、入浴直後の湯を「洗いのみに利用」するのが基本です。
ドラム式洗濯機でも効果はある?
ドラム式はもともと使用水量が少ないため、残り湯を使っても月数百円以下の節約しか見込めません。
メリットは縦型よりさらに小さいのが実情です。
残り湯はいつまで使える?
入浴直後の湯なら比較的安全ですが、時間が経つと雑菌が急増します。
翌朝まで持ち越さず、その日のうちに使用するのが鉄則です。
まとめ|節約は「効果」と「手間」のバランスで考える
お風呂の残り湯を洗濯に使うことで、たしかに多少の水道代は節約できます。
しかし実際にやってみて感じたのは、「手間の割に得られる効果が小さい」という現実。
共働きで子育て中の我が家にとっては、その“数百円”よりも“1日10分の余裕”の方が、よほど価値があると感じました。
もし今、残り湯洗濯を頑張っているけど「しんどいな」と感じている方がいれば、無理に続ける必要はないと思います。
その他にも共働き×子育て中を乗り切るために、やめたものをこちらの記事でまとめているので参考にしてください。
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