
「洗濯の時間を少しでも短くしたい」
「水道代を節約したい」
そんな思いから、すすぎ1回に設定している方も多いのではないでしょうか。

「あと数分洗濯が早く終わってほしい」という気持ち、よくわかります!

子どもが寝る前に、洗濯物まで終わらせられたら楽ですもんね。
確かにすすぎ1回は時短にも節水にもつながりますが、その一方で衣類のニオイや黄ばみ、肌トラブルなど、長期的には損をする可能性もあります。
実際、花王や各洗濯機メーカーの説明でも、洗剤残りや洗浄不足は衣類や洗濯槽の劣化につながると指摘されています。
実際、我が家も試してみましたが、「すすぎ1回はやめておこう」という結論に…。
本記事では、基本的には時短推奨派の筆者が、すすぎ1回のメリット・デメリットを整理し、実際にやめた理由を体験談として紹介します。
また、すすぎ1回でも大丈夫な条件や、すすぎ回数を減らさずに時短する方法も解説します。
すすぎ1回のメリット
【メリット①】 洗濯時間を短縮できる
すすぎ工程を1回分カットするため、注水→攪拌→排水→脱水のサイクルがその分短くなります。
機種や水量設定にもよりますが、全体の運転時間は数分〜十数分程度短縮されるのが一般的。

共働き×子育て中はこの数分が喉から手が出るほど欲しいんですよね。
【メリット②】 節水になる
すすぎは水を多く使う工程なので、1回減らせば使用水量は確実に下がります。
1回減らすだけで約25〜40リットルの節水になります(機種や水量設定によって差あり)。
毎日洗濯する家庭なら、年間で9,000〜14,000リットル以上の水を節約できる計算です。

水道代が劇的に安くなるわけではありません!
【メリット③】 洗濯物を傷めにくい
工程が一つ減る分だけ衣類同士の摩擦・ねじれの機会が減り、毛羽立ちや型くずれの抑制が期待できます。
特に薄手のTシャツやデリケート素材では生地ストレスを軽減しやすいのが利点。
ただし、洗剤残りでゴワつくと肌当たりが悪化することもあるため、この点はデメリット側で詳しく説明します。

あまり汚れていないものや傷めたくないものに限るということです。
すすぎ1回のデメリット
【デメリット①】 洗剤が落ち切らない可能性
すすぎ回数を減らすと、衣類や繊維の奥に洗剤成分が残りやすくなります。
残った洗剤は、仕上がりのゴワつきやニオイの原因になるほか、繊維に汚れを留めやすくしてしまうことがあります。
粉末洗剤や低温洗濯では溶け残りが発生しやすく、すすぎ1回では不十分な場合もあるかもしれません。(参考:しろふわ便 洗濯コラム)。

部屋干しの時は、さらに匂いが気になる可能性が高まります。
【デメリット②】 黄ばみ・くすみの原因になる
皮脂や汗などの成分が洗剤とともに残ると、時間の経過とともに酸化し、黄ばみやくすみが発生しやすくなります。
特に白い衣類や下着は影響を受けやすく、落とすのが難しくなります。

この黄ばみやくすみを取るとなると余計な手間やお金がかかる…。
【デメリット③ 】洗濯槽が汚れやすくなる
すすぎ不足だと、洗剤や汚れが洗濯槽に残りやすくなります。
放置するとぬめりや黒ずみ(軽度のカビ汚れ)につながることもあります。
定期的な「槽洗浄」が推奨されており、例えばパナソニックでは、月に1回程度のクリーナー使用によるお手入れが効果的とされています(参考:パナソニック公式 お手入れガイド)。
我が家がすすぎ1回をやめた理由3選(体験談)
【理由①】 服のニオイが気になる
すすぎ1回にしてから数回の洗濯で、特にタオルや仕事着に独特の生乾き臭が残るようになりました。

部屋干し時はもちろん、天日干しでも完全に取れないことも…。

清潔感がなくなっていくのはちょっと…。
【理由②】 子どもの肌への影響が心配

まだ肌が敏感な子どもに、洗剤が残っている衣類を着せることへの不安がありました。
子どもが小さい頃は発疹もちょくちょくあったので、直接の原因かはわかりませんが、やめておくことに…。
あまり不衛生なものを着させたくないですよね。
【理由③】 洗濯機との相性が不明
我が家の洗濯機はそこまで高価な洗濯機ではないため、ちょっと心配も…。

洗剤はふるさと納税の返礼品のものを使っています。
「すすぎ1回でOK」という洗剤も、使う洗濯機によって効果は違ってくるので要注意です。
【理由④】 生活満足度を下げかねない
長期的に見れば、衣類の買い替え頻度や洗濯槽のメンテナンス頻度が増える可能性もあり、「節約・時短のつもりが手間やコスト増につながる」と感じました。
1番の理由は清潔感を大切にしたかったことです!
そのため、我が家ではすすぎ2回を基本にしています。

他のところでしっかり時短すればいいだけの話ですから!
時短についてはこちらの記事も参考にしてください。【自分の時間がない!】共働き×子育て家庭を救う時短サービス7選!
すすぎ1回と2回の違いを比較
すすぎ1回と2回の違いは以下のとおりです。
項目 | すすぎ1回 | すすぎ2回 |
---|---|---|
洗濯時間 | 短い(約10前後短縮) | 標準 |
使用水量 | 少ない(約25〜40L節水) | 標準 |
仕上がり | 洗剤残りやすい・ニオイやすい | すっきり仕上がる |
衣類の傷み | やや少ない | 標準 |
ニオイ・黄ばみ対策 | やや不安 | 安心感あり |

実際に試してみて、特に問題がなさそうなら、時短効果はあります!
すすぎ1回でもOKな条件チェックリスト
すすぎ1回を失敗しないために、以下のような条件に当てはまるか確認しましょう。
- 衣類の汚れが軽い(軽い汗や皮脂汚れ程度)
- 部屋干しではなく日光干しが多い
- すすぎ1回対応と明記された洗剤を使用している
- 洗濯機が高性能(ドラム式や節水型など)で水流がしっかりしている
- 柔軟剤を適量守って使っている

当てはまるなら、1度試してみる価値があるかもしれません。
すすぎ3回はやりすぎ?
通常の家庭洗濯では、すすぎ3回は必要ありません。
洗剤の使用量や汚れ具合に応じて、ほとんどの場合は2回で十分です。
ただし、以下のような場合は例外的に3回すすぎをおすすめします。
- 赤ちゃんや敏感肌の人の衣類を洗うとき
- 泥汚れや汗が大量についたスポーツウェア
- アレルギーやアトピーで洗剤残りを極力避けたいとき
- 柔軟剤や香り付き洗剤の残り香を抑えたいとき

特別な場合以外は2回で十分ってことですね。
すすぎ回数を減らさずに時短する方法
どうしても洗濯時間を短くしたい場合は、洗濯機の「時短コース(お急ぎ・スピードコースなど)」を活用する方法もあります。
このコースは軽い汚れや少量洗濯に向いており、すすぎ回数を減らさずに全体の運転時間を短くできます。
まとめ
すすぎ1回は確かに洗濯時間や水道代を節約できますが、長期的にはニオイ・黄ばみ・肌トラブルの原因になる可能性があります。
基本はすすぎ2回を選び、状況や条件に合わせて使い分けるのが安心です。
どうしても時間を短くしたい場合は、すすぎを減らすのではなく時短コースなど代替手段を検討しましょう。
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